Chat GPT。。
とてつもなく衝撃的なツールです。現状でこれだけの完成度を誇るツールでございまして、
しかしながら半導体が指数関数的な進歩を遂げて人間の脳には認識出来ないというのだから、
膨大なデータを習得し続けるAIの進歩のスピードなどは人間には想像もつかないでしょう。
おそらく1年後には、AIによって現在の世界とは全く違う世界に変わっているのではないかと思います。
AIの発展の中で驚かされる事として、従来からAIに奪われない職種として「クリエイティブな仕事」が挙げられ、反対に「士業などの定型業務」が真っ先に駆逐されていくとされていた中で、
イラストや音楽、文章を一瞬でAIが生成する時代が到来した事です。
AIイラスト等は画一的な物ばかりかと思いきや、特定の絵師様のイラストを学習させればこれに倣ったイラストを瞬時に生成してくれます。
これらAIに対するクリエイターの方々の反応は全く様々で、自分を見失ってしまう方もいれば、反対に下地からAIに作ってもらう等、前向きに活用されている方もいらっしゃいます。
表題に戻しまして、では「定型業務」と揶揄されます士業の仕事はどうでしょうか。
ツイッターの方では度々挙げているのですが、Chat GPTにて私は試しがてら会計や税の質問を投げかける事があります。
例えば、先日「圧縮記帳」についての質問を投げかけました
言うまでもなく国税庁の法令解釈にてこの圧縮記帳の見解がありますので、当然GPTは正確に答えるかと思いきや、回答は以下の通りでした。
どうやら物理的に圧縮する事を指すそうでございます。
「それは違うのではないか」と何度も問いただすも、「誤った情報をお伝えしてしまいました」と誤りはする物の、圧縮記帳について上記定義を曲げませんでした。
また別の日、所得税の計算についての質問を投げかけました。課税所得が1千万ならばどのような計算なのかという質問でございましたが、これをどうしても正確な回答が出来ないようです。
基礎控除が480万だと答えるものだから、それは違うと指摘すると48万円と訂正こそしてくれる物の、何故か計算式では480万円で変わらず計算してくれました。
税金計算というAIの最も得手とするであろう分野にて、なぜ上記の様な間違いが生じるのか。
Chat GPTの日本語は、私が見ている限りは完璧に思えます。子供にわかりやすく説明してと問えば簡単な日本語、高等教育の大学生向けとすれば論文にあるような格式高い文章、
明日の会議で使う資料をと言えば、聞く人惹き込むプレゼン文章を瞬時に生成してくれます。
故に、完璧な日本語を作る事と、正確なデータを組み合わせる事がまだ出来ていないんですね。あくまで文章の体裁を優先してしまっているのです。
つきましてAIは「正確な情報を100%伝える」という事はどうしても難しい。
殊更、申請等の業務は間違いが許されない物でございます。我々行政書士はそれ故間違いが起こらぬよう、心身を申請書に注ぐわけです。無論間違いがあり顧客に損害をもたらせば、賠償もあり得るでしょう。
上記士業の業務を、AIが先述のように誤った回答をして不受理、却下されればどうか。
何かあったとき、顧客対応がAIにできるのでしょうか。
イラスト等のクリエイターの仕事が意外にも奪われ始めている理由としては、
例えばイラスト作成を依頼したとしても「絶対にこういう絵を描いてください。該当しない絵は一切認めません」と依頼する人はまずいないだろう、
あくまで「客のニーズ」さえ満たす事が大事だからこそ、AIがそのニーズに当てはまり尚且つある程度のクオリティの絵さえ描いてくれれば、客は満足してくれるからだと思います。
今後AIに駆逐されない業種とは何かといえば
「絶対にミスが許されない責任ある仕事」ではないかと。
そういう意味では自動運転とかも怖いですよね、まあ運転苦手な私としてはAIに代わりにやってほしいという気持ちもあるのですが
長文となりましたが、AI万歳の時代でも自分は見失わない方がいいですよね。
それでは。
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