少し前に「暖かくなってきたなぁ」などと呟きましたが、今日はまさに3月らしい寒さでした。
不思議な事に、12月や1月頃の真冬の寒さよりも、3月頃の唐突な寒さの方がこたえるんですよねぇ。
ちょうど11年前の3月11日。東京もまさにこんな凍てつく寒さだったと記憶しております。
まだ中学だった私は学校に取り残されておりました。偶然近くに勤めていた父に迎えに来てもらい、電車もバスも全て使えずそれでも家に帰るしかなかったので渋谷から世田谷の家まで歩いて帰りました。
民族大移動かのように、多くの方々が寒さに震えながら暗い夜道を、家にいる家族の事を案じながらゾロゾロとひたすら歩いていました。
家について初めて被災地の状況を目の当たりにし、余りの悲惨さに、当時ガキだった私にはどうも現実の物として受け止める事が出来ませんでした。
それから数年経った大学生の春、母と共に仙台を訪れました。被災による爪痕に負けぬ活気ある人々や街並み、その逞しさに感銘を受けたと記憶しております。
先日の地震。東北の皆様方は、寒さと不安で眠れぬ夜を過ごされているかと思います。
どうか一日も早く、被災地の皆様方にぬくもりある日々が戻りますように。
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